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新型コロナウイルス感染症、インフルエンザ対策  八尾市河村歯科医院での取組み

投稿日2020/03/08

カテゴリーお知らせ

八尾市河村歯科医院では常日頃から2台設置している空気清浄機を24時間年中無休で稼動させております。これにより空気中に漂う花粉や菌等も日中のみならず夜間も殺菌・消毒をし、クリーンな環境を提供しております。(医療施設用空気清浄機エアロシステム35MD)

      


来院者が不顕性感染(症状がないけど感染が成立している状態)していることも考え新型コロナウイルス対策を講じております。
多くの方が触れる自動扉のスイッチ、トイレのドアノブや電気のスイッチ等はEtak®︎(エタノール製剤)で定期的に清拭しています。

  


日本中で消毒用エタノールが不足し、入手困難になっております。例えば机の上をアルコールで拭けば、もちろん拭いたところにいた菌やウイルスは死滅します。しかし、拭いた後に感染している人がくしゃみをした手などで触ると菌やウイルスは簡単に付着して、さらにそこを他人が触れ、その手で鼻や顔を触ると感染の可能性が高まります。しかし、先程のEtak®︎は24時間にわたり菌やウイルスの増殖を抑制する優れものです。八尾市河村歯科医院では、数年前からインプラント手術をはじめとする外科処置の直前には、このEtak®︎を用いて、診療用ユニットやライト回り、床までも清拭を行っています。


このEtak®︎は持続性があるので、職員が触れるパソコンのマウスや機器の操作パネル・スイッチなどにも、数回Etak®︎をタオル等に噴霧して清拭する方法で、院内感染予防のために使っておりました。しかし、ここ最近の新型コロナウイルス感染症の世界的増加から、今日ではマウスにEtak®︎を直接噴霧し、その後タオルで拭き取っています。いつかマウスが壊れるのではないか?と思いながらも続けておりますが、今はマウスが壊れるより、院内感染予防の方が大切だ! と自分に言い聞かせながら行なっております。

また、次亜塩素酸を用い、400ppmのものと1000ppmの濃度に希釈したものを用意し使い分けることにより適宜治療ユニットのみならず、床や空間そのものの除菌を行なっております。


  

八尾市河村歯科医院は開院当初よりバリアフリー化にこだわり今日まできてます。バリアフリー化は高齢者等にも好評ではありますが、院内は土足なので、半日たてば結構汚れます。そこで午前の診療後と午後の診療後には通常の掃除機と自動掃除ロボット(ルンバ)、


さらにモップとホウキを用いて手分けして床掃除を行い、その後次亜塩素酸を噴霧して消毒を行なっております。さすがに1000ppmは匂いもそれなりで臭いですし目も少々痛みます。よって、日常は400〜800ppmに希釈したものを用いております。ほぼ1日で500ml近くを消費しています。次亜塩素酸は殺菌消臭効果の高い薬剤ですが、パソコンの空冷ファンなどに塩が付着し、これが故障の原因となりやすいのという欠点を持ち合わせています。新型コロナウイルス感染症が騒がれ始めた2月の中旬から最低1日に2回プラス随時(熱があるような患者さんの後や咳き込んでいた患者さんの帰られた後等)に使用し約1ヶ月ですが、今のところパソコンや治療ユニット等の大きなトラブルはありません。しかし、このまま継続して使用を続けると(特に1000ppm)先々故障の原因になってしまうかもと危惧しております。

さらに、職員にはウイルス・ガード(二酸化塩素製剤)を身につけてもらい、自身の周囲のみならず、歩き回りながら医院をクリーンに保つ手助けをしてもらっています。




  
職員の安全確保のため、ディスポーザブルのエプロンも用意しましたが、不評?なのかあまり使ってもらえていません。しかし、今後八尾でも感染が確認され、不顕性感染の事実が明らかになってきたなら、否応がなしに使わずにはおれない状況になってくるかもしれません。そんな事態には陥って欲しくはありませんが、テレビの報道にあるように完全防備の医療スタッフでも感染している状況ですので、エプロンを追加したぐらいではダメかもしれませんが、そんなエプロンでさえ、今は欠品で入手困難です。

来院された際には受付横にアルコールスプレーを置いております。ぜひ、手指消毒をお願いいたします。アルコールスプレーのプッシュボタンも定期的にEtak®︎で清拭しておりますので安心してご使用ください。


なお、患者様の体調によっては非接触の体温計で体温を測定させていただいております。ご協力をお願いいたします。

      


感染予防に正解はなく、どこまでやればOK、といった基準も定かではありません。しかし、今考えられることは行い続けていきたいと思っています。現在のやり方の元となったのは新型インフルエンザの流行が不安視された時期に行っていた方法です。当時は5月ごろだったと記憶しておりますが、スタッフの娘さんが修学旅行先から帰国し、すぐには自宅に帰れないかも、帰って来ることができても自宅待機となる可能性もあり、その同居の母親である衛生士が勤務していていいのだろうか?といった何をどうしたらいいのかもわからない状況で、息子達が通う高校も大阪では休校になっていたりしていました。残念ながら当時の対策を記録していませんが、今回ほどは行ってなかったと記憶しております。よってのちに検証できるよう、今回は記録を残してみたいとも思いこの記事を書いております。
今現在良かれと思って行っている対策も時間と共に変化し、もっといい方法、もっと効果的な方法が見つかることでしょう。
その時は今の方法と決別し、その時代に相応しい方法に切り替えて対応したいです。
1日も早く新型コロナウイルス感染症が収束しますよう願って止みません。2020年3月7日(土)院長記載

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